トレンド系のテクニカル指標として一目均衡表を取り上げて見ましょう。
一目均衡表は日本を代表するテクニカル指標です。海外でもテクニカル指標の用語として通じますし、この10年で海外の利用者も増えている人気の高い指標です。
まず一目均衡表のチャートをご覧ください。
ローソク足に比較的近いところに沿って動いている線が転換線、ローソク足からやや離れたところに動いている線が基準線、2本の線にはさまれて塗りつぶされている部分が雲、点線で示されている線が遅行スパンです。
ここでの目的は一目均衡表の各線をパーツとしてみることですから、一目均衡表で使われる5本の線について、代表的な見方をみていくことにします。
1.転換線と基準線の位置関係
一目均衡表の売買シグナルとして最もよく使われているもので三役(一目均衡表で使われる3つの位置関係)のひとつです。
転換線が基準線を上抜けた場合が買いシグナル(一目均衡表では好転といいます)、転換線が基準線を下抜けた場合が売りシグナル(逆転といいます)となりますが、転換線と短期移動平均線、基準線を長期移動平均線として読み替えるとわかりやすいと思います。
好転(ゴールデンクロスと同じ)は転換線が基準線を下から上にクロスする状態ですが、転換線も基準線も過去一定期間の高値と安値の中間値で計算されるため値動きとしては、転換線=基準線となる期間がしばしば発生します。
2.終値と先行スパンの位置関係
三役の2つ目は終値と先行スパンの位置関係です。
先行スパンが2本ありますが、三役の一つとしてみる場合は2本の先行スパンで構成される雲と終値の位置関係を考えます。
先行スパンは名前の通り、一定の計算によって得られた数値を当日含めて26日先に先行させるため、じっさいには25日前に計算された先行スパンと終値の比較になりますが、簡易的には25日前に計算された2本の先行スパンを雲として表現します。
終値が雲の上にある状態は買いシグナル、終値が雲の下にある場合は売りのシグナルとなります。
ところが雲は2本の先行スパンになりますし、2本の先行スパンも上下の関係は一定ではありません。
そこで終値と先行スパンの位置関係を考える場合はいくつかに分けて考える必要があります。
雲を上抜けると言うことは終値が先行スパンよりも上にあることという条件を満たす必要があります。
参考にしてみてください。
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