「おすすめの通貨ペアは?」という質問には「馴染み深い通貨ペア」をおすすめします。通過の関係やクセ、その時々に旬な通貨ペアはその時々で変わります。そのため自分が取引する通貨ペアの収益効率をあげるほうがいいのです。
個人投資家の方は自分が取引する通貨ペアのチャートに集中してしまうのが常です。ユーロも豪ドルも馴染みのある通貨だと思いますが、対円で見る方がほとんどだと思います。ユーロ/豪ドル取引は馴染みはないかもしれません。
2012年はユーロ危機が市場の大きなテーマで、ユーロ/米ドルは下落傾向でした。ユーロは弱いのは明らかでしたが、米ドルも通貨安要因となる要素が濃厚だったのです。つまり「ものすごく弱い通貨であるユーロ」と「どちらかというと弱い通貨米ドル」の組み合せだったため、結果として、方向性はユーロ安でも ユーロ/米ドルはものすごく大きな値動きになりませんでした。
逆に「ものすごく大きな値動き」となるのはどんな通貨ペアかというと、「ものすごく弱い通貨」と「ものすごく強い通貨」の組み合わせです。2012年についていえばユーロ/豪ドルだったのです。豪ドルはなぜ強いかというと、中国経済との関係もあり景気が堅調で、かつ先進国が軒並み超低金利で金融緩和を行っている中、オーストラリアは4%台の高金利。結果、ユーロ/豪ドルは大きなダウントレンドだったのです。
為替市場では米ドル、円、ユーロが3大通貨であり、この3通貨の力関係を把握しておくことが大切です。例えば 米ドル/円が上がっているとき、その要因が「円安」なのか「ドル高」なのかを考える必要があります。それはユーロを交えて考えることで見えてきます。もしも円安のために米ドル/円が上がっているのであれば、クロス円を中心に取引することになりますし、ドル高により米ドル/円が上がっているのであればドルストレートが中心となります。もしドル/円上昇の要因がドル高だったとすれば、いくらクロス円を買っていても、対ユーロや対豪ドルでは思ったほど円安が進まず、収益がさほど増えないといったことにもなりかねません。
米ドル/円で円安ドル高が進んでいれば、力関係は「米ドル>円」です。これだけ見れば「米ドル/円」を買うのが正解ですがもしもユーロ/米ドルも上昇していて「ユーロ>米ドル」になっていれば、3通貨の力関係は「ユーロ>米ドル>円」となります。米ドル/円を買うよりもユーロ/円を買ったほうがより大きな値動きが期待できます。
こうした考え方は他の通貨にも応用できます。複数の通貨ペアを見て、今はどの通貨がより強く、どの通貨がより弱いのかを考えることで、大きな値幅を狙うことができるわけです。
参考にしてみてください。
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