シングルペネトレーションをたとえて、ディナポリは「ブレッド&バター」と表現しています。毎朝の朝食にあるパンとバターのように、日常にあるトレードがシングル・ペネトレーション。日本的にはごはんと味噌汁のように、どこにでもある当たり前のものということのようで、日足以下の時間軸でも使うことができます。
対して、これから紹介する「ダブルレポ」は誕生日や結婚記念日などの特別な日だけの豪華なフルコースといったイメージでたまにしかないものです。
ダブルレポは相場の大きな方向転換を3x3DMAで身測るものです。ただ、マーケットの大きな方向転換のサインですから、ディナポリは日足以上で使っているようです。
ダブルレポのきっかけとなるのはシングル・ペネトレーションと同じく8本以上続いたスラストの後の3x3DMA割れですが、日足以上と時間軸が定められている点がシングル・ペネトレーションとは違います。
また「8本以上のスラスト」というのはあくまで最低条件で、望ましいのは「15本以上のスラスト」です。ダブルレポは方向の転換をみつける手法です。直前のスラスト本数が多いほど、つまりは前回の方向が長く続いた後ほど、その信頼性が高くなるのは、相場が上げきったり下げきったあとの反転の動きだと考えると、理解しやすいと思います。
ダブルレポはダブル・リ・ペネトレーションといい3x3DMAを2回貫通する動きということです。
チャートの形としては、ダブルトップやダブルボトムの一種ですが、ダブルレポには2つの条件があります。
1つ目は3x3DMAを抜ける動きの1回目と2回目の間隔です。ディナポリは10営業日以内とルールをつけましたが、3〜4営業日が望ましいと決めたりするのもいいでしょう。
また2つ目の条件は2つの天井または底となる値が近くなければなりません。シングル・ペネトレーションしてから10本以内に2回目の3x3DMA抜けがあり、その2つの高値または安値が近ければ、ダブルレポの可能性が濃厚ですから、マーケットの大きな方向性が転換したと見て、抜けた方向についていきます。
上昇スラストからのダブルレポなら売りですし、下降スラストからのダブルレポなら買いです。ここでも2回目の3x3DMAを抜けたかどうかは終値で判断することに気をつけてください。
またダブルレポが完成したらすぐにその時間軸で取引するわけではありません。ダブルレポは大きな方向転換のサインなので、トレードでは時間軸を下げ、ダブルレポで示された新たな方向で押し目買いや戻り売りをします。
参考にしてみてください。
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