トレンド中の押し目・戻り、つまりトレンドと反対方向の節目をさぐるために使うフィボナッチ・リトレースメントに対して、「トレンドがこの先どこまで進むのか」と、トレンド方向の先にある節目を教えてくれるのが、フィボナッチエクスパンションです。
高値と安値の2点が決まれば引けたフィボナッチ・リトレースメントと違い、フィボナッチ・エクスパンションでは3点を指定する必要があります。上昇トレンドなら
@過去の安値
A直近の高値
B直近の押し目安値
でできる逆V字の3点ですし、下降トレンドなら、
@過去の高値
A直近の安値
B直近の戻り高値
のV字3点となります。上昇は逆V字、下降はV字と覚えると便利です。
3点を指定したエクスパンションで示される3つのターゲットをディナポリは近いものからCOP,OP,XOP,と呼んでいます。
ただ用語についてはこだわる必要はないので、単純にCOPを第一目標、OPを第二目標、XOPを第三目標と考えてもいいでしょう。
利益確定にCOP,OP,XOP,のいずれを使うか迷うところですが、例えば10のポジションを持っていたなら、5つをCOPで利益確定し、OPで3つを利益確定、
残り2つはXOPまで延ばしてみて無理なようならCOPで利益確定というように分割して決済することもできると思います。
マーケットは、その方向が上昇であったとしても、一本調子であがるものではありません。
何度も押し目を作りながら、大きな上昇の山と小さな下落の谷が組み合わされながら上昇していきます。
こうした動きは時間軸をかえるとより判りやすくなりますし、下落方向でも同じです。
全体としては、大きな上昇の動きでも途中には谷となる押し目の安値がいくつもできるのでフィボナッチリトレースメントを引くときにも高値は直近のひとつでも、安値となるポイントはいくつもあったりします。
同じ高値のもと、複数の安値でいくつもフィボナッチ・リトレースメントを引くことができるわけです。
実際に試してみるとそれぞれのフィボナッチ・ポイント(38.2%/61.8%)で横線がいっぱいになります。
その中には、あるリトレースメントの38.2%の位置がほかのリトレースメントの61.8%と近かったり、ほぼ重なる場合がでてきます。
こうして同じひとつの高値と違う複数の安値で引いたリトレースメントが重なるか接近した部分をディナポリは「コンフルエンス」と呼んでいます。
大きなトレンドの中で押し目や戻りを探すとき、いくつかのリトレースメントを引いて重なるところ(コンフルエンス)があれば、そこは強い抵抗になると考えられます。
そこで、コンフルエンスまでの戻りを待ってトレンド方向にエントリー」したりあるいはトレンドは反対方向への短期的な逆張りポジションを持っているときは、コンフルエンスの手前で利益確定するといった目安になります。
参考にしてみてください。
>>>今月のFX比較口コミランキングはこちら