FXのIFD注文は「if done(もし約定したら)」の略。新規注文が約定したら有効になる決済注文を同時に出す注文方法です。
一度、注文を出せば、自動的に利益を確定できる可能性がある方法です。
「可能性」と書いたのは、新規注文が約定しないと、決済注文が有効にならず、たとえ新規注文が約定しても、指定した決済レートに達しなければ、決済注文も約定しないからです。
新規注文から決済までを自動的に行えるのはメリットですが、それは想定どおりに相場が動いた場合です。新規注文が約定したのちに、相場が予想に反した動きをしたときは決済注文が実行されず、損失が拡大する可能性もあるので注意が必要です。
また、新規注文が約定しても、決済注文のレートまで値動きする可能性が低いと判断した場合は、その注文をキャンセルするなどの臨機応変な対応が必要です。
新規注文で保有したポジションを放置しておくと、知らぬ間に損失が拡大する可能性もあります。
OCOは「One Cancels the Other(どちらかが約定したら、もう一方をキャンセル)」の略です。
指値注文、逆指値注文を同時に出し、どちらかが約定したら、もう一方の注文を自動的にキャンセルするのがOCO注文の特徴で、新規注文、決済注文のいずれに使用できます。
たとえば、米ドル/日本円を100.20円のときに買ったポジションを保有していて、現在のレートが100.20円だとします。この時点では0.20円分の含み益が出ています。
このとき次のように考える人は多いのではないでしょうか。
「含み益をもう少し伸ばしたいけど、このあとレートが逆方向に行っても損益がマイナスになる前に利益確定したい」
こんなときはOCO注文を使って、「指値注文=100.50円」と「逆指値注文=100.10円」という2つの注文を出すわけです。
こうすることで、利益が伸びたら利益確定でき、不利な方向にレートが動いても損失が発生する前に利益確定することも可能です。
FXの世界では「損小利大」という言葉がよく言われます。当たり前のことを実践するのは想像以上に難しいのです。
たとえば、初心者はOCO注文を出すときに利益確定を急いで損失確定を避けたい心理が働くためか、「利益幅を小さく、損失幅を大きく」して指値&逆指値を設定しがちです。
しかしこれでは勝率5割程度なら資金がみるみる減ってしまいます。
初心者なら利益よりも損失を抑えることに力点を置き、損失幅を小さく設定するのが無難です。
参考になさってください。
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