FXのIFD注文は「if done(もし約定したら)」の略。新規注文が約定したら有効になる決済注文を同時に出す注文方法です。
また、OCOは「One Cancels the Other(どちらかが約定したら、もう一方をキャンセル)」の略です。
詳しくはこちらをご覧ください。
>>>「IFD−OCO注文=IFO注文とは?」
さて今回は「IFO注文」をご紹介します。このIFO注文は、IFD注文とOCO注文を理解していれば、覚えるのは簡単です。
IFO注文は、IFD注文とOCO注文を複合した注文方法なので「IFDOCO注文」と呼ばれることもありますが、略して「IFO注文」と呼ぶのが一般的です。
この注文方法を使えば、「新規注文」+「指値の決済注文」&「逆指値の決済注文」を同時に行うことができます。つまり、ひとつの新規注文とふたつの決済注文、合計3つの注文を出すことができます。
なお、新規注文が約定しなければ、決済注文は実行されないのはIFD注文と同様です。
この注文が便利なのは、新規注文が約定後、予想どおりに相場が動けば「利益確定」、予想に反した相場になっても「損切り」が自動的に行われるので、相場から目を離しても、取引を想定の範囲内で終わらせることができる点にあります。
日中、仕事をしている人は、チャートをずっと見ているわけにいきませんが、この注文方法を使えば、決済注文が執行されても、自分が設定した指値、逆指値のどちらかで約定しているので、想定外の結果になることはほとんどありません。
「指値」と「逆指値」を決めて注文を出しておけば安心と思うかもしれませんが、IFO注文を出しても想定外の結果になる可能性はゼロではありません。「想定外の結果になることはほとんどありません」と書いたのは、そのためです。
これはIFO注文だけに限られることではありませんが、週末を挟んでポジションをもつ場合などは、週末の終値と週明けの始値に大きなギャップができることがあります。
たとえば、週末に米ドル/日本円が100.00円で終了し、週明けに99.50円で相場が始まる場合です。
IFO注文を出して新規買い注文が成立して、決済売り注文の指値が100.20円、逆指値が99.70円だったとします。
このとき、先週末の100.00円から99.50円に飛んで相場が始まっているので、逆指値注文は99.70円で約定できずに、始値99.50円で約定することになります。
主要通貨の為替取引であれば流動性が高いため、ほとんどの場合、指値も逆指値も指定した価格で約定することがほとんです。
しかし、必ず指定した価格で約定することが保障されているわけではないことを理解しておく必要があります。
参考になさってください。
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