反発を狙った逆張りでトレードしたいときに役立つのがこの「ボリンジャーバンド」です。
ボリンジャーバンドは、「標準偏差」と呼ばれる、偏差値を計算する元となる数値を使って計算されます。
ボリンジャーバンドで表示されるラインはミドルライン(移動平均線)、±1σ、±2σ、±3σの7つのラインです。
統計学上、「±1σ内に現在値は63.8%の確率で存在する」、「±2σ内に現在値は95.5%の確率で存在する」、「±3σ内に現在値は97.7%の確率で存在する」と考えられています。
中でも特に重要視されているのは±2σです。
前述した統計学上±1σは範囲外にある可能性が36.2%と高く、±3σは2.3%と少なすぎるからです。
±2σをブレイクしたら、買われすぎ(売られすぎ)と判断し、逆張りでエントリーを狙います。逆張りでなくても、±2σをブレイクした後、下降(上昇)したから、順張りでエントリーするのもひとつの手です。
±3σを使って同様の方法で売買するとより信頼性は高まりますが、売買サインが出づらくなるので、売買回数は少なくなります。
ボリンジャーバンドで表示するすべてのラインを抵抗線や支持線として使うこともできます。上昇トレンドのときは、+3σ、+2σ、+1σ、ミドルラインの順に支持線として強力に機能します。ミドルラインをブレイクしたときは、トレンドが変わった可能性も考えてください。逆に下降トレンドのときは−3σ、−2σ、−1σ、ミドルラインの順に抵抗線として強力に機能します。
強力なトレンドが発生しているときは、±2σや±3σに張り付くことがあります。これは「バンドウォーク」と呼ばれています。
バンドウォークが発生しているときに、逆方向のポジションを持っていると大損してしまう可能性があるので、すぐに損切りするように心がけましょう。
逆に言えば、トレンドに沿ったポジションを持っていれば、大きな利益を狙えるチャンスになります。
バンドウォーク中は強力なトレンドが発生しているので、順張りでエントリーしたくなりますが、エントリーしたところが天井となって下落を始めるという可能性もあるので、できるだけ避けたほうが無難でしょう。
どうしてもエントリーしたいときは、戻りや押し目を待って、ミドルラインがエントリー方向と同じになっていることを確認してからにしましょう。
参考になさってください。
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