指標発表や各国の要人発言は為替相場に大きな影響を与えます。
場合によっては、長期トレンドを転換させる要因にもなるので、その内容について必ずチェックをしましょう。
先でファンダメンタルズ分析について説明しましたが、そのなかでも特に重要なのが、指標発表と要人発言です。
どちらも、為替市場に大きな影響を与えるので、多くのトレーダーに注目されています。
要人発言においては、G7の首脳、中央銀行総裁、財務大臣などの金融情勢に大きくかかわっている人々の発言が特に大きな影響を与えます。
特に世界経済の中心である米国の大統領や財務長官(日本の財務大臣に相当)や、米国金融政策を実施する機関であるFRBの議長の発言は最も注目を集めています。
そのほかにも、EUや日本、英国などの主要国家の要人たちの発言も大きな影響を与えることがあります。
また、個人ではありませんが、米国のFRBが6週間ごとの火曜日に開催するFOMC(連邦公開市場委員会)の声明文や議事録も注目されています。
要人発言による相場の動きは、急激なトレンドの転換になる場合もあるので、重要発言が出た直後はポジションを持つのを控えたほうがいいでしょう。
指標発表でも、やはり米国が注目されています。
とくに雇用統計やGDP(国内総生産)、ISM製造業景況指数、貿易収支は為替市場に大きな影響を与えています。
指標発表の特徴は、発表される時間が決まっており、その直後に、大きく相場が動くことがあります。
この急変動を狙った取引手法もありますが、瞬間的な判断が要求されるので、慣れないうちは、指標発表前後にポジションを持つことは控えたほうがいいでしょう。
また、相場が大きく変動しても、リバウンドで大きく戻る場合もありますので、相場が動き出してからポジションを持つのも危険です。
・FRB : 連邦準備制度理事会の略称。大統領が任命する7人の理事で構成される。公開市場操作を含む金融政策の決定などを行う。
・FOMC : 連邦公開市場委員会の略称。6週間ごとの火曜日(年8回)に開催され、公開市場操作の方針を決める。
参考になさってください。
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