FXでは、利益が20万円以上出たら自分で確定申告しなくてはなりません。年間報告書がFX会社から送付されたら、確定申告に向けて準備をしましょう。
FXで発生した利益(為替差益とスワップ金利)は「雑所得」として、申告分離課税の対象になります。雑所得は、20万円を超えた場合(給与所得が2,000万円以上の場合は、雑所得が20万円以下の場合も含む)、確定申告が必要になります。
このとき、未決済の含み益やそれに付随するスワップポイントは課税対象になりません。
以前は、利益によって税率が変わりましたが、2012年以降は一律20%になりました。
ただし、2013年1月1日から2037年12月31日までの25年間は、復興特別所得税が上乗せされるため、20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)になります。
FXで発生した利益は、他の「先物取引に係る雑所得等」の損益との通算が可能です。「先物取引に係る雑所得等」とは、「先物・オプション取引」、「くりっく365取引」、「外為オプション取引」、「CFD取引」、「商品先物取引」、「eワラント取引」などです。
たとえば、FXで30万円の利益が出ても、商品先物取引で30万円の損失が出ていれば、差し引き0円になるので、税金を支払う必要がなくなります。
損益を通算した結果、損失のほうが大きい場合は、確定申告する必要がありませんが、確定申告をすると、損失分が3年間控除の対象になります(繰越控除)。
そのため、損益がマイナスのときでも確定申告することをおすすめします。
たとえば、1年目で50万円の損失が出た場合、その後3年間、50万円までの利益が非課税になるので、20万円以上の利益が出ても税金を払わずに済みます。ただし、繰越控除を行うためには、確定申告はしなければなりません。
国税庁のホームページでは、確定申告についてサポートしていますが、税金の計算方法は複雑で素人では判断できないことも少なくありません。どうしてもわからないときは、税理士などの専門家に相談するのもひとつの手です。
参考になさってください。
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