受け継がれてきた伝統のテクニック、移動平均線は平均したい期間を自分で定めることができ、それに応じた情報を得られます。
そんな性格を活かし、相場の先人たちは短期・中期・長期といった3種類の移動平均線を用いる技術を磨いてきました。
では、どういった期間の移動平均線を用いればいいのか、様々な考え方があるのですが、ここでは、「短期=21」「中期=75」「長期=200」という設定をオススメします。
これらの数値に特に厳密な意味はありません。相場の先人たちが使い易いということで、継承してきたものなので、深く考える必要はありません。ただ使えるものだと認識しておけばよいのです。
それぞれの移動平均線の特性は以下の通りです。
・短期:ローソク足の推移に近い動きをします。最近の値動きを敏感に反映します。
・中期:短期・長期からは分からない中期的なトレンドを知ることができます。
・長期:長期的にどんな流れになっているかを把握できます。
期間の違いによって異なる情報が得られます。
短期線はチャートのローソク足に近い線が描かれます。
対して中期や長期の移動平均線はチャートの枠外からどんな流れが引き継がれているのかを表します。
その性質上長期線がもっとも起伏のないものとなります。
<移動平均線をチェックするポイント>
・全ての移動平均線が右上がりであれば、文句ない上昇トレンド
・短、中期が横ばいでローソク足と絡むようになる場合、上昇トレンドが終わったと見て取れる
・長期線とローソク足の離れる「陽」になる場合、強い上昇の勢いがあって終盤にかけて距離が近づく
複数の移動平均線をチャート上に表示すると、さまざまな情報が読み取れます。
3本の移動平均線が右上がりに推移し、その上にローソク足があるとすれば、これが明確な上昇トレンドであると判断できます。
あるいは、3本の移動平均線がもつれあっているとしたらその場合はトレンドがない状況を示していると言えます。
このように1枚のチャート上で短期から長期の相場環境を一目で判断できるようになります。移動平均線の有用さが理解できるでしょう。
参考にしてみてください。
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