前回の続きですが、移動平均線をパーツとして考える場合、いろいろな使い方がありますが、代表的な使い方として
1.短期移動平均線と長期移動平均線の位置関係
と、
2.終値と移動平均線の位置関係
の2つを取り上げます。
2.終値と移動平均線の位置関係
「移動平均線を1本だけ使って終値との位置関係を見る。」という手法も移動平均線ではよく使われるものです。
前項の2本の移動平均線の位置関係と対比すると、短期移動平均線の代わりに終値を用いることになります。
終値自体はならされていませんので、その分変化は大きくなり、2本の移動平均線を使う場合に比べて売買シグナルの頻度は多くなります。
ただ、頻度が多いから良いというわけではありません。
シグナルの頻度に応じて騙し(結果として間違ったタイミングとなってしまう売買シグナル)も増えますので注意が必要です。
チャートを見てみましょう。
移動平均線は25日期間の移動平均線です。
終値とのクロスを分かりやすくするためラインチャートで表示すると、ゴールデンクロスで買いのサイン、デッドクロスで売りのサインです。
短期移動平均線と長期移動平均線の関係でクロスが起きていたところとほぼ同じなのですが、短期移動平均線を使った場合と比べるとほんの少し早めに売買シグナルがでることが分かります。
売買シグナルが早めに出る分、移動平均線のクロスよりも有利に思えますが、騙しが多く出ることもあります。
一方、短期移動平均線と長期移動平均線とのクロスの場合は騙しの発生は少ないのです。
このように移動平均線の組み合わせ方についてはどちらが正しいということはありませんし、当然どの時期の相場に当てはめたかによっても状況は異なってきます。
移動平均線の期間をいくらにすれば効率が良いのかという問題もあります。
まずはテクニカル指標をパーツとしてみることに専念したいと思います。
参考にしてみてください。
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