実需筋とは、輸出入などによる物の売買のときに必要となる為替取引のことです。
規模としては全為替取引の1、2割になり、事業会社や商社が当てはまります。
事業会社は、自動車、電機、鉄鋼、機械などの輸出メーカーのことで石油や食品会社のことを言います。
日本の輸出メーカーが輸出代金として受け取るお金はそれを社員の給与や設備投資にあてるべくどこかのタイミングで円に替える必要があります。
相手の通貨を売って円を買うので円高要因となります。
一方輸入企業は原油や原材料の輸入代金を決済するためつねに外貨を用意しています。そのため、コンスタントに円を売って外貨を買っていますので円安になります。
商社には総合商社と専門商社があります。総合商社の場合は輸出、輸入海外投資など多岐にわたる為替取引があります。
専門商社は大手電機メーカーの子会社や食品輸入を専門に行っている商社があてはまります。
為替はつねに動くものですから、そのときの為替レートで受け取る金額が異なれば企業にとっては思わぬ損失となる可能性があります。そこで為替ヘッジという手法を使って為替の変動を回避します。
いつでもヘッジをかけるようロンドン、ニューヨークでも24時間体制で為替を追いかけます。
機関投資家とは信託銀行の年金資金運用部門、投資顧問会社、生保、損保など総称していいます。
彼らの運用資産は莫大で世界の株式市場、債券市場を揺るがすほどです。為替に大きな影響を与えているのは企業の年金です。
日本の機関投資家は3、4割を海外株式や債券で運用します。
この資金を外貨で運用するに当たりつねに為替市場をにらみつつ、運用金額やタイミングを計算し外貨を調達します。
外貨が目減りするのを避けるために為替ヘッジをすることもあります。
外貨建て資産はつど市場で調達されます。
一方為替ヘッジは運用する資産全体の金額を基準に行うため一度や断続的に動きます。
つまり相場が動けば機関投資家もリスク回避のために大きくヘッジをかけるため相場の一方向への動きに拍車をかけることも少なくありません。
参考にしてみてください。
>>>
今月のFX比較口コミランキングはこちら