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>>> 初心者のためのFX「銀行プロディーラーの1日(2)」

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初心者のためのFX
「銀行プロディーラーの1日(2)」
さて、前回に続く実体験としてプロディーラーの1日です。

9時55分、東京仲値発表。以前は現在の三菱UFJ銀行が東京市場の仲値を一律採用していましたが、いまでは各銀行が独自の仲値を決定し、すぐ公表しています。ただ9時55分の水準から計算しますので各銀行の仲値の幅が大きく異なることはありません。

通常、大口の為替は銀行と顧客のレート市場が実勢レートを考慮してそのたびに決められます。しかし100万ドル未満の小口取引については、日中によほどの大きな変動がない限り、この9時55分に決められた仲値を基準にして、対顧客レートとその日の取引レートを決定します。また仲値は個人向けの外貨定期預金や外貨両替の基準レートにもなります。東京仲値は東京市場独自のものでほかの市場にはない制度です。

11時ランチタイム。東京市場は午後1時半までインターバンク取引はすべて昼休みでした。そのためこの時間帯は動きが鈍くなっていました。東京の債券、株式市場の昼休みと重なっていたとのことで、もちろんシドニー、シンガポール、香港などの海外市場はそのような慣習はありませんでしたので、取引を含めたインターバンク取引に合わせて昼休みを取るディーラーが多く、通常はこの時間帯に為替が動くことはありませんでした。

いまでは電子取引が主体となったことから、いつでも取引ができる環境にありますので特に昼休みという相場が休みになる時間はありません。とはいえ日本の債券、株式市場の後場が始まる12時半からは為替市場の動きが活発になります。つまり日本の為替市場も鈍くなる傾向があるのです。そこで日本の為替ディーラーも通常11時からランチタイムになります。

通常11時にランチを軽めに済ませてこの昼休みを利用して他の銀行の責任者たちと打ち合わせをしたり、デイリーでレポートを読んだり、意見交換をしたりしています。

13時半、後場。以前の東京市場の名残から後場という名前を引き継いでますが、ここは取引に厚みが出てきます。前場ほどの値動き取引はありませんが、債券、株式の値動きしだいでは為替市場が大きく動くこともあります。特に東京証券取引所の後場は12時半から始まり株式市場の不穏なうわさや値動きが連鎖反応的に為替市場に影響することがあります。

その後ロンドンから連絡が入り、情報交換をすることもあります。時差が8時間あり、夕方夜の相場の見通しを修正することもあります。

参考にしてみてください。

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