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>>> 初心者のためのFX「円の通貨としての特徴」

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「円の通貨としての特徴」
通貨には史上で培われた特徴があり、それは売買の指針としても利用されてきました。ただそれらの特徴は時代や史上の発展とともに変化することがあります。

円の特徴の1つは成長通貨であることです。成長通貨とは世界経済の成長するときに買われる通貨のことです。世界経済が成長することは、日本の輸出が特に伸びるという理屈で円買いが増えると判断されました。したがって世界の景気が上昇することを示す経済指標などが出ると市場参加者は円買いをする傾向がありました。

しかし2000年台に入って、アジアの新興国が輸出をてこに世界経済での存在を高めるにつれて円の成長通貨としての特徴は次第に薄くなりました。世界で日本よりも中国などの輸出の勢いや影響のほうが強くなったからです。

その後の円の特徴になったのはキャリートレードでの資金調達通貨です。キャリートレードとは低い金利の通貨を借りて売り、高い金利の通貨を買って運用する取引です。例えば円を借りてその資金でオーストラリアドルを買います。その資金でオーストラリアドルの国債を買う取引です。

この取引の場合、一般的にはできるだけ低い金利の通貨で借りたほうが有利です。円はそのころ世界でもっとも低い金利の通貨でした。景気低迷が続き99年にはゼロ金利政策、2001年から2006年までは円売りのキャリートレードのポジションがつみあがりました。

それが2007年のサブプライムローン危機をきっかけにキャリートレードのポジションのまき戻しが起こりました。なぜならば世界中でリスクを避ける動きが広がりリスクポジションを減らす取引が急増したからです。

例えばオーストラリアの国債を買っていた人はそれを売却して得た資金で円を買い、それを借り入れの返済に充てました。オーストラリアドル売り円買いの取引です。

その後はリスクに対する感応度が市場で高まったこととドルやポンドなどほかの通貨の金利の急速な低下により、円金利の相対的低さも目立たなくなったことで、円の資金調達通貨としての特徴も弱くなりました。

参考にしてみてください。

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