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初心者のためのFX
「高金利だからといって魅力的なわけではない」
激しいインフレや急激な資本流出で通貨が大幅に下落する可能性です。年率で数百%、数十%の金利がついても短期間に通貨が大幅にきり下がれば投資はマイナスになる可能性が強いです。

例えば1週間である通貨が10%下がり1年が52週だと年率は520%の下落になります。年率300%の金利預金から利息を得ても為替差損のほうが大きくネットでマイナスになります。

このように短期間で為替の下落が予想されるような通貨は金利が高くても投資対象としての高金利通貨とはいえません。南米の通貨の多くも以前は高い金利がついていましたが為替レートの下落懸念が常につきまとい投資対象通貨としての適正にかけていました。高いインフレ率や資本流出外貨不足の懸念があったからです。

今世紀に入って安定し始めたブラジルもそうでしたが、今世紀に入ってから政治的にも経済的にも安定に向かい始めました。インフレ率も金利も低下してきました。中銀のインフレ目標は4.5%プラスマイナス2%なのでその範囲内になりました。

外貨準備は330億ドルから2,350億ドルと増加しました。そして高い経済成長が期待される新興国の代表であるBRICSの一員にも入るようになりました。

ブラジルへの投資も活発になり、日本でもレアル建て投信が人気になりました。そのときの金利は12.5%でした。主だった新興国の中では最も高い金利水準でした。

金利はその局面でピークで以降1年あまりの間に中央銀行は10回利下げして7.25%になりました。その動きに合わせてレアルの為替レートもピークを打ち、同じ期間にドルレアルは2%をこえ、対ドルで3割、対円で2割以上の下落です。

その過程でレアル建て投信の解約がすすみ半分近くまで残高は減少しました。

参考にしてみてください。

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