スキャルピングとは「薄く頭皮をはぐ」という意味から、トレーディングの世界では薄い利益を狙っていくトレード方法をこう呼ぶようになったそうです。
スキャルピング・トレードの魅力としては以下が挙げられます。
1.エントリーから決済までが短時間
時間のない人でも、少しの空いた時間で取引ができる。短期売買なので、長期保有によるレート変動のストレスがない。
2.チャンスが多い
トレードチャンスが多いので、仮にチャンスを逃しても焦らずにすむ。
3.予測がしやすい
1時間先のレートより、10秒先のレートのほうが予測しやすい。
4.勝率が良い
予測がしやすいため勝率が高くなる。
5.資金を寝かせなくて済む
「塩漬け」などのように、長期間資金が固定化されることがない。
為替相場の分析は大きく分けて、ニュースや経済指標を利用するファンダメンタルズ分析と、チャートを利用するテクニカル分析の2つがあります。
スキャルピング取引では後者のテクニカル分析を利用します。
具体的なテクニカル分析ですが、為替相場は「上昇トレンド」、「下降トレンド」、「レンジ相場」の3パターンあります。
パソコンを立ち上げて為替チャートを開いたときに、相場がこの3パターンのうちのどれに当てはまるかを解釈するのがテクニカル分析の第一歩です。
なお、雇用統計などの指標発表はファンダメンタルズ分析となるため、このトレードではお勧めしません。
さて為替チャートを眺めて、上昇トレンドだと考えたら「買い」のポジションを持つと利益がでます。
逆に下降トレンドなら「売り」のポジションを持つと利益がでます。
レンジ相場にあれば、そこから大きく上昇するか、大きく下落するかの「ブレイク」を狙います。ただこれは初心者にはちょっと難しいかもしれませんね。
トレンドを見つけるポイントとして、ローソク足が上昇しているなら上昇トレンド、逆にローソク足が下降していると下降トレンドです。トレンドを見つけるときにはローソク足以外にも移動平均線やボリンジャーバンドというテクニカル分析が有名です。興味があれば調べてみてください。
一方でレンジ相場を見分けるにはどうしたらよいでしょうか?
具体的にはサポート線とレジスタンス線を見つけることでレンジ相場が把握できます。同じくらいの価格で上下の動きが止まっているポイントを線で結んで概ね水平なラインとなればそれがサポート線とレジスタンス線ですね。
サポート線は「支持線」とも呼ばれていて下値を支えるラインを指します。レジスタンス線は「抵抗線」とも呼ばれていて上値を抑えるラインを指します。
レンジ相場を見つけられたら、レジスタンス線に近づいて上ってきたら高値が抑えられる、サポート線近くに下がってきたら下値が支えられるかも、と仮説を立てることができます。
ただしサポート線やレジスタンス線は、いずれはどちらかに抜けます。これがブレイクですね。逆方向に抜けると損も大きくなります。
サポート線で跳ね返されると思って買ったのにサポート線を抜けて行ったら損切り、逆にレジスタンス線で抑えられると考えて買ったのにレジスタンス線を抜けて行ったらこれまた損切りが必要です。
こうしたリスクを小さくするためには、サポート線やレジスタンス線近くでポジションを持つことです。そうすればあてが外れて線を抜けても最小限の損で抑えることができます。
参考になさってください。