FX取引で、「セーフティー注文」という考え方があります。これは思いがけない方向に為替レートが動いた場合に、それ以上損が膨らまないようあらかじめ入れておく注文で、利益が出る方向ではなく、損失が発生する方向に入れておきます。
基本的なセーフティー注文の入れ方ですが、取引の基準となったサポート線やレジスタンス線、移動平均線(75SMAなど)から少し離して入れておきます。通貨ペアやその日のボラティリティ=変動幅によってどのくらいの幅で入れるか一概には言えませんが、一般的には30銭〜60銭というところではないでしょうか。
サポート線やレジスタンス線が見つからない場合は、直近の高値や安値から少し離れたポイントに逆指値注文を入れておくといいでしょう。
ただそもそも、習慣化されていないセーフティー注文を入れるのに、自身の判断を入れるとハードルが上がってしまうので、どうしてもセーフティー注文が入れられない人は、まず取引のときにマイナス1円で何も考えずに入れてください。
本当はレジスタンス線や、サポート線などがしっかりわかって、そこまで待ってエントリーすれば、マイナス60銭くらいまでが適切なセーフティー取引の値幅になることが多いです。マイナス1円はセーフティー取引の値幅としてはかなり大きい部類に入りますが、レジスタンス線、サポート線がわかるようになって、最適なセーフティー注文を自分で決められるようになるまでは、それ以上損失を出さないための命綱だと思って機械的にいれるようにしてみましょう。
どこに入れればいいかよくわからないといって、セーフティー注文を入れないよりは値幅基準でも機械的にでも入れたほうが絶対にいいのです。
セーフティー注文に抵抗感がない人は、最初からサポート線やレジスタンス線、移動平均線を基準に、マイナス30〜60銭で入れても構いません。今まで習慣化されていない人は損失の幅を少なくするためにまずはセーフティー注文を入れる習慣をつけることが先です。
そして何度か、かかってみると、どうやってマイナスの幅を減らせばいいかも見えてきます。セーフティー注文にかかるという事は、マイナスになり、お金が減るということです。しかしそれを体験しないことには上達はありません。
ただし一律マイナス1円で入れることが正しい方法だと勘違いしないでください。本来取引する通貨ペアやその日のボラティリティー、資金量や取引量などによっても最適な幅は異なってきます。最初は機械的に入れておくことが適切なセーフティー注文の方法をマスターするための第一歩なのです。
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