為替相場をあらわすチャートはいくつかありますが、その中でも一般的なものは「ローソク足チャート」ですね。
このチャートはまさに「ローソク足」と呼ばれる1日や1週間の相場の値動きを端的に現す指標が何本も連なり、より長い期間の相場の値動きを表してます。具体的にはローソク足は以下のような情報を含んでいます。
ちなみに白の「陽線」とは、下が始値で上が終値であることから分かるように、最終的に指数・価格が上昇したことを表し、その逆の黒の「陰線」は指数・価格が下落したことを表しています。一目でわかるように色分けされているわけですね。
ローソク足のメリットとしては、価格と時間の関係、つまり時系列の値動きが端的に示されている、という点ですね。一般的なローソク足は、期間が長い順に月足、週足、日足、4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足、などがあります。例えば1時間足なら、1時間の間にいくらで始まり、始まった価格から上昇したのか、下降したのか、いくらで終了したのかがわかるようになっています。
5分足の陽線なら、5分の間で価格が上昇したことがわかり、1時間足の陰線なら、1時間の間で価格が下がったことがわかります。
また長いローソク足ならその期間に大きく値が動いたことを、短いローソク足ならその期間の値動きが小さかったことを表します。つまりローソク足をつなげてみれば、相場が一気に動いてそのトレンドになったのか、それともジワジワそのトレンドを形成していったのかわかるので、トレンドの勢いを読みとることもできます。
この「勢い」というのは抽象的な言葉ですが、FXの売買では、特にテクニカル分析で取引をする上では、結構、重要な情報です。勢いが強ければそれだけ値動きが荒いことが分かりますし、逆に落ち着いてトレンドが形成されているのであれば、そのトレンドがそのまま続く可能性が高いとも言えます。
ある程度、取引経験を積みながらリアルタイムでチャートを見ていると、感覚的に勢いの強弱がわかってくるようになります。そういう意味では、少しでも長くチャートの動きをリアルタイムで把握することが重要と言えるかもしれませんね。
今まで無意識にローソク足チャートを眺めていた方は、これからはぜひ、チャートがこの後どうなるか、能動的に意識しながら観察し、考えながらチェックしてもらえればと思います。
参考になさってください。