為替市場では米ドル、円、ユーロが3大通貨であり、この3通貨の力関係を把握しておくことが大切です。例えば米ドル/円が上がっているとき、その要因が「円安」なのか「ドル高」なのかを考える必要があります。それはユーロを交えて考えることで見えてきます。
もしも円安のために米ドル/円があがっているのであれば、クロス円を中心に取引することになります。もし米ドル/円上昇の要因がドル高だったとすれば、いくらクロス円を買っていても対ユーロや対豪ドルでは思ったほど円安が進まず、収益がさほど増えないといったことにもなりかねません。
米ドル/円で円安ドル高が進んでいれば、力関係は「米ドル>円」です。これだけ見れば「米ドル/円」を買うのが正解ですが、もしもユーロ/米ドルのチャートも上昇していて、「ユーロ>米ドル」になっていれば、3通貨の力関係は「ユーロ>米ドル>円」となります。米ドル/円を買うよりも、ユーロ/円を買ったほうがより大きな値動きが期待できます。
2012年末からの円安局面では、ユーロ/円で米ドル/円以上に円安が進みました。これは円安と同時に米ドルでのユーロ高が進んでいたためです。
もし仮に米ドル/円では円高ドル安、ユーロ/円では円安ユーロ高とバラバラに動いていたとすると、ユーロ/米ドルをみれば3通貨の力関係が明白になります。
こうした考え方は、ほかの通貨にも応用できます。米ドル/円で円安ドル高が進んでいたとしても、同時に豪ドルが対米ドルで安くなっているようであれば、豪ドル/円は米ドル/円から連想するほどには上がらないということにもなります。複数の通貨ペアを見て、今はどの通貨がより強く、どの通貨がより弱いのかを考えることで大きな値幅を狙うことができるわけです。
参考にしてみてください。
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