実際に取引している人は少ないでしょうがスイスフラン、英ポンドは注意が必要です。
まず英ポンドですが、この通貨は値動きが非常に大きいのが特徴です。「投機通貨」といってもいいでしょう。特段の材料がなくても100pips、200pipsくらい値動きすることがあります。プロの為替ディーラーでもポンドでやられている人が多く、値動きが大きいだけにうまくはまればとても気持ちよく稼げる通貨なのですが、失敗すると打撃も大きい。そんな通貨です。
一方スイスフランは世界経済を脅かすような危機があったときに買われやすい「逃避通貨」「セーフヘイブン」としての性格があることはよく知られています。そのため事前にリスクを警告してくれることがあります。
至近な例でいえば、2013年3月中旬、週末を控えた金曜日。とくに材料がないのに、突然米ドル/スイスフランが大きく買われたことがありました。何か怪しい動きだなという印象はありましたが週明けキプロス問題の危機が表面化しました。表面化する前に事前に誰かが知っていたのかもしれません。
スイスフランの「リスク感応度」は高く、リスクオン/リスクオフをという市場のムードをみる米国株が「体温計」だとすれば、スイスフランは「震度計」といえます。
キプロス問題のあとにイタリア政局が混乱したときには「逃避通貨」としての本領を発揮しました。ユーロ/スイスフランが売られました。
どこかで火種が見えたときにはスイスフランが大きく動くので何かの前兆として気に留めておくほうがいいでしょう。
スイスフランを取引していなくても、こうしたときはほかの通貨ペアもリスクを抑える方向で動きやすくなります。「円売り」がメイントレンドのときであれば、調子に乗ったヘッジファンドは総じて円売りポジションを膨らませていますから、そのポジションをいったん閉じる動きが発生し、円が買い戻されて円高に動きやすくなります。
参考にしてみてください。
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