FXのテクニカル分析でよく利用されている5つのラインのうち、重視されるのが「基準線」です。これは過去26本のローソク足の最高値と最安値の平均を移動平均線のようにプロットしていくラインです。
移動平均線は終値の平均ですが、基準線は最高値と最安値の平均なので、過去26本の最高値か最安値を更新しない限り線の傾きはかわらずフラットになります。そのため移動平均線が曲線になるのに対して、基準線は階段上のラインとなります。
基準線が大切なのは、これが相場の方向性を示唆してくれるからです。基準線が上向きでローソク足が基準線より上にあれば強気相場となり、ローソク足が基準線を下抜けしてしまい、基準線も下向きに変わってきたら方向性が下降へと変化したことになります。
基準線は過去26本の最高値と最安値の半値なので平行であればレンジですし、ローソク足が基準線を上抜けたり、下抜けたりしているときは、半値をはさんで上下しているわけで持ち合い相場ということです。その名のとおり、相場を見るときの「基準」となるのが基準線なのです。
基準線と同じような考えで期間を短くし、過去9本の最高値と最安値の平均で引いたラインが転換線です。基準線よりも計算のもととなる本数が少ないため、より短期的な動きを示唆するラインのとなります。
転換線の見方も、基準線と同様「上向きか下向きか」と「ローソク足より上か下か」の2点が基本で、基準線よりも先行して動くので、方向性の転換をより早く教えてくれます。
それに加えて、転換線と基準線の位置関係を見て、「転換線が基準線の上にあれば強気」「下にあれば弱気」と考えることができます。
基準線や転換線はサポートやレジスタンスとしての役割も期待できます。強い上昇トレンドでなかなか押し目なく、買い時の見えずらい相場でも転換線に沿った上昇だとしたら、まずは転換線がサポートとなります。
ローソク足が転換線を下抜けしても転換線が基準を下回ったり、基準線が下向きに変わったりしない限りは今は基準線がサポートとなり、「ローソク足が基準線まで落ちたところで買う」といった考えができます。
参考にしてみてください。
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