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FXのテクニカル分析でよく利用されている一目均衡表の3つ目のラインが「遅行スパン(遅行線)」です。このラインは少し変わっていて、現在の足の終値を26本分さかのぼって過去の位置に記入しますす。
平均価格や高値や安値を使うわけではなく、単純に終値をさかのぼって記入するだけのとてもシンプルなラインです。言い方を換えれば「期間を1に設定し、マイナス26本表示移動させた単純移動平均線」ということでもあります。
遅行スパンは見方もシンプルで「遅行スパンがローソク足より上にあれば強い相場」ですし、「遅行スパンがローソク足より下にあれば弱い相場」です。
現在の値が26本前より上がっていれば、遅行スパンはローソク足の上側にあるわけで、上昇していることが示されます。
逆に現在の値が26本前より下がっていれば、遅行スパンはローソク足の下となり相場は下落だとわかります。遅行スパンの性質を利用すると、ローソク足数本から20本くらい先までのシナリオを描きやすくなります。
遅行スパンがローソク足を上抜けしたら、まず価格が上昇して、それととともに遅行スパンも上がり、ローソク足より上に位置するから、強気相場への転換だというシナリオが描けます。
現在の価格付近のまま横ばいの動きが続くと遅行スパンも横ばいのまま推移します。するとあと10本もこのままの動きで進むと遅行スパンとローソク足の関係はどうなるでしょうか。
遅行スパンはローソク足を上抜ける形となります。つまり強気相場の再開のシナリオが描けることになります。
参考にしてみてください。
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