一目均衡表は大きな流れを判断するのに適していますが、売買のシグナルとしては遅くなりがちです。
またトレンドが転換したかなと思っても、上げ渋ったり、下げ渋ったりすると判断に迷ってしまうことがあります。
テクニカルにはそれぞれに個性があり、メリットとデメリットがあるわけです。デメリットを補うには、そのテクニカルにいろいろな条件を紙する考え方もありますが、デメリットを補ってくれるような別のテクニカルを併用するという考え方もあります。
そこで一目均衡表との組み合わせとして使うのがRCIです。RCIは単体でも便利に使えます。RCIは順位相関数と呼ばれるオシレータ系のテクニカル分析です。オシレータを一般的にいうと「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する分析手法です。
売られすぎや買われすぎをどう計算、判断するかで、オシレータ系テクニカルは細分化されますが、RCIの計算方法は指定した期間の価格に順位をつけ、その順位と日付との関係を見ていきます。
パラメーラを9に設定したRCIなら9期間前から現在までずっと価格が上昇しているRCIはプラス100%(天井)になりますし、9期間前から現在までずっと安値を更新して下落しているのであればマイナス100%(底)になります。
ただ現実にはきっちりプラス100%マイナス100%に張り付くことはあまりなく、プラスマイナス80%を越していれば、天井あるいは底と考えられます。
価格が上昇を続け高値を更新し続けているときRCIはプラス100%へ向かって上昇していきますし、価格が下落を続けて安値を更新し続けていれば、マイナス100%へと向かって下向きになります。RCIの位置と方向で大まかな相場の流れ強弱がわかるのです。
RCIがマイナス100%に近いほど、その期間で安値更新が多く強い下降トレンドですし、プラス100%に近いほど、期間の高値更新が多い強い上昇トレンドと見て利用するのが、RCIの基本です。
しかし相場がいつでもそのように大きく上昇や下降し傾いているわけではありません。大きなトレンドが出ていないときは期間を短くするとRCIは頻繁にプラス100%からマイナス100%を上下しますし、逆に期間を長くするとRCIは大きな流れを示し緩やかな動きとなります。
このため1本だけでは判断やタイミングがとりにくいのです。
参考にしてみてください。
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