自分の戦略を見つめなおすときに役立つのが「ノート」と「記録」です。
銀行でディーラーを担っていても、買っているディーラーは100人中100人がトレード日誌をつけていました。
自分の日々の相場や取引で起こったイベント、気付きを記録して残していくのです。さらに「書く」だけではなく、ノートをよく「見返す」人ほど収益を上げることができていたのです。
孫氏の兵法に「兵法の要はわれの実を持って敵の虚を討つことにあり」との言葉があります。「自らの軍制の主力を使って敵の隙をつけ」といった意味でしょうが、「敵の虚」には戦略的な隙もあれば、心の隙もあります。
桶狭間の戦いにしても、一の谷の合戦にしても、奇種奇策と評される軍略のほとんどが「心の虚」をついたものだとも言われています。FXでもそれは同じです。
自分の心に「虚」があるときは、いくらトレードしてもなかなかか勝てません。そんなときは冷静になり、一度戦線を縮小することが必要です。
とくに思いもよらぬヘッドラインによって相場が急変して、収益となっていたポジションが含み損に変わったときなどは感情的になりやすく、虚が生まれ変わりやすいときです。
「さっきあれだけ儲かっていたのになぜ」と怒りがわき「もう一度取り戻してやろう」といらぬ復讐心が生まれ、冷静さを欠いて「虚」にまみれたトレードを繰り返してしまいがちです。そんなとき、ノートや記録で自分の戦略を見つめなおしてみましょう。
今の自分の考え方、分析に誤りがないか、いつものやり方から外れていないかを確認するのです。
しかし、それ以上に大切なのはノートや記録を振り返ることで「心の虚」を取り払うことなのです。
参考にしてみてください。
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