強いトレンドが発生、継続すると、チャートには急騰や急落を示す「スラスト」が出現します。強いトレンドができたとき、ローソク足は3x3DMAを割ることなく推移していきます。
上昇トレンドなら、3x3DMAは上方向へと向かい、かつローソク足は3x3DMAの上側にあります。下降トレンドなら3x3DMAが下向きになるとともに、ローソク足は3x3DMAの下側で推移します。
トレードの機会となるようなスラストは少なくとも8本以上のローソク足が3x3DMAを抜けることなく動いている状態です。ローソク足8本分といくことは日足なら8日以上、1時間足なら8時間以上続いているようなトレンドです。
「3x3DMAを抜けることなく」というのはあいまいな言い方ですが、基本的には終値が抜けることがなければスラスト継続と考えていいでしょう。
また終値が3x3DMAを抜けてしまっても1,2本程で抜け幅も狭く、勢いが続いていれば許容範囲とします。このあたりのスラストの判断は数値化するには難しく、コンピューター取引やシステム化しにくい点がトレーダーに有利だとディナポリは言ってます。
では、ディナポリ・ツールを使った具体的なトレードパターンですが、スラストが発生しているときは、強いトレンド発生中ということですから、考え方としては順バリ。上昇スラアストなら買い、下降スラストなら売りが原則となります。
しかしディナポリは押し目買い、戻り売りを基本としています。ただ単にトレンドに乗るのではなく、トレンドの途中にできる小さな反転の動きから、DMAやフィボナッチを使って押し目買いや戻り売りを狙っていきます。
なかでもその勝率のよさに、ディナポリが「天の恵み」と称した手法がこれから説明する「シングルペネトレーション」です。
ペネトレーションとは「貫通」。何を貫くかというと、3x3DMAです。スラストしていたローソク足が3x3DMAを貫いて抜けたとき、シングルペネトレーションとなる可能性を考えます。チャートにフィボナッチリトレースメントを引き、エントリーポイントとなる押し目や戻りの目安を確認して準備します。
フィボナッチリトレースメントの起点となるのは、上昇トレンドの場合はスラストの始まり付近の安値で、直近の高値へフィボナッチを引きます。
逆に下降トレンドの場合はスラストの始まり付近の高値から直近の安値を結びます。この高値と安値で引いたフィボナッチリトレースメントで注目するのが38.2%のポイント。そこが押し目または戻りの目安となり、シングルペントレーションのエントリーポイントとなります。
38.2%のポイントにあらかじめ指値注文を入れてもいいでしょうし、チャートをずっと見ていられるなら、38.2%を割る動きを見つつ、押し目の安値・戻り高値が形成されたのを確認し、再びスラスト方向へ動き始めたのを見てから慎重にエントリーしたほうがいいでしょう。
もし相場の押し目や戻りが目安となる38.2%に届かなければ、マーケットは引き続きスラスト方向への勢いを取り戻し、再び3x3DMAを越えてスラストが始まる可能性を考えます。
参考にしてみてください。
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