シングル・ペネトレーションで使ったようにフィボナッチの使い方を覚えておくと、エントリーや利益確定、損切りポイントの目安が計算できるようになります。フィボナッチ使いの名手であるディナポリのその取り入れ方は参考になります。
通常相場分析でフィボナッチというと、フィボナッチ・リトレースメントを指す場合が多く、FX会社でもリトレースメントをフィボナッチとして提供する場合があります。
しかしリトレースメントに加え、もうひとつ覚えておきたいのが「フィボナッチ・エクスパンション」です。こちらになると途端に使っている人が少なくなるようですので、リトレースメントの復習とあわせて、フィボナッチ・エクスパンションについて説明していきましょう。
フィボナッチ・リトレースメントをなぜ引くかというと、例えば、「上昇トレンドの途中で買いたいけれども、少しでも下がったところで買いたい。押し目はどこまで下がるのだろうか」と思ったときなど、上昇トレンドの押し目がどこまで下がるか、下落トレンドの戻り高値がどこまで上がるのかの目安を知りたいからです。
マーケットのトレンドが明確ならその方向にトレードすればいいわけですが、いつでもエントリーしていいわけではありません。より効率的なトレードにするためには、トレンドの中でも押し目買いや戻り売りをすることになります。
この点はディナポリも同じスタイルでその押し目や戻りを探すためにフィボナッチ・リトレースメントを使っています。またフィボナッチ・リトレースメントを引くときに前提となるのはトレンドが発生していることであり、そのトレンドの有無を判断するためにスラストを探します。
フィボナッチ・リトレースメントでは、直近の高値や安値とトレンドの始点とを結んで、その間の38.2%や61.2%の値を計算するわけですが、チャートの時間軸によっては高値や安値の位置トレンドの始点が違ってきます。
ですから、どれか1箇所のフィボナッチが正しく他は間違っているというものではありません。いくつかのリトレースメントを自分で引いて、その可能性を自分のトレードシナリオに活かすのが大事です。
参考にしてみてください。
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