値動きは自分ではコントロールできませんし、どんなに優れたトレーダーでも100%の精度でそれを予測することはできません。しかし、資金管理は自分で100%コントロールすることができます。資金管理の巧拙によって収益は変わってきます。
方向性に迷うことなくロングで入るときしか入らず、相場観どおりに米ドルが上昇すれば長くキープし、今はダメだと感じたときはあっさりと損切りをする。
エントリーしたポジションはすべて儲かるわけではなく、長い円高局面でむしろ損切りすることのほうが多かったでしょうが、利益から損失を差し引いた総収益は大きくプラスになっていたようです。つまり、大げさにいえば、方向感をあてることよりも、むしろ資金管理が収益を生みますのでマネージメントはしっかりと抑えておきましょう。
さて日足レベルでクリアなトレンドができるのであれば、それに乗らないわけにはいきません。ただトレンドの発生地点では、明確なサインは出ていないわけですのでエントリーは慎重になります。むしろ、相場が反発せずにそのまま横ばいになってしまったり、反転だと思っていたら押し目や戻りの動きだったということのほうが多いくらいです。
反転しそうだからといって、そこで全力ポジションを取ってしまうと、予想が外れたときに大きな損失となってしまいます。そこで最初は全力が10だとしたら1か2くらいの資金を使って「打診」レベルの小さなポジションで探りをいれるわけです。
小さなポジションですから、思ったように反転しなければ損切りするだけですし、その損失も大きな痛手になりません。思惑通りに反転すれば、打診買いのポジションを残したまま買い増ししていきます。資金量との相談になりますが、最初から全力でトレードしてしまう個人投資家の方は10のうち10を最初から突っ込んでしまうとのるかそるかのギャンブルトレードになってしまいます。
特に日足レベルでのメイントレンドを取りにいくときは、最初に全てを買ってしまうのではなくトレンドの進行を見極め、最初に打診買いした分は「コアポジション」として残しておき、できればトレンドの終わり近くまで利益を伸ばします。同時にトレンドの途中では、押し目で買い増して少し上がったら売って、また押し目がきたら買って、とトレンド方向に「回転」させていくやり方を取ると、ひとつのメイントレンドの中でより大きな利益を得られます。
これが理想的なやり方ですが、初心者がよくやってしまうのがナンピンです。無計画なナンピンは不利な方向へ追い込んでいくだけです。計画性ある買い下がり売りあがりはナンピンとは違い、メイントレンドの方向が明確なときなどには「50銭ごとに1万通貨ずつ95円まで買い下がる」などきちんと計画を立てて資金的に無理のない範囲であれば有効な場合があります。
参考にしてみてください。
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