プロのサッカー選手は弾丸のようなシュートを放ちますし、プロ野球投手は時に150kmを超える速球を投げますが、蹴り方・投げ方を聞いて頭で理解したからといって、すぐに似たようなことができるわけではありません。
FX取引も同じです。
誰しも初心者時代を振り返ってみると、仮に知識は十分であっても実際のトレードでは、そうした教えのいくつかが抜け落ちていたりするのが当たり前です。やはり何事にも練習と経験が必要なのですね。これからFXを始めたい人・初心者の人には、やはりデモFXトレードでしっかり練習することをおススメします。
それも1、2回の取引ではなく、少なくとも1ヶ月くらいはトレードして、トータルで利益が出るのか、損失が出るのか、そして損失が出た場合はいくらで、その金額は自分のリスク許容度に収まるものなのかじっくり検証していただければと思います。
1週間のデモトレードで大きく勝って、そこから実際に自分のお金でFXトレードしたら、負けてしまったということもありえます。
1、2週間なら相場状況に恵まれて偶然勝つこともありますが、しかしそれはあくまでビギナーズラックであり、本当にFXトレードの技術が身についたわけではありません。たまたまサッカーボールを蹴ったらうまく当たり奇麗に入った、たまたまボールを投げたらまぐれで思い通りのところに行った、というレベルですね。
もし実際の取引開始までに入念に準備したい方は、まずはFXデモトレードで、1ヶ月の収支をプラスにすることから始めてみてください。
それがうまく行ったら通貨単位を大きくしていき、次の1ヵ月で5,000通貨、さらに次の1ヶ月で1万通貨へとステップアップさせていくのも良いですね。デモFXトレードでも少ない金額からこつこつ上達していくことを目指していくことで、よりリアルな実践取引のシミュレーションができます。
加えて、ぜひデモ取引中に経験したいのが、損をすることと、その対策として、しっかり損切りをしてリスクを管理することですね。フトコロが痛む前に、デモで損をする経験をしておけば、余計な失敗をしなくてすみます。
FXで月10万円稼ぐことは可能ですが、銀行預金と違い元本は保証されていません。だからこそ安全第一でリスクを極力抑えたトレード手法を、本番前にしっかり練習する必要があるのです。