75SMAとは移動平均線の一種で、75本分のローソク足の平均の値動きを表したラインです。75SMAを利用した取引としてご紹介したいのが、この「75SMAよりもローソク足が上にある場合は買い、75SMAよりもローソク足が下にある場合は基本的に売り」を狙う手法です。
75SMAは、チャート分析の世界では「ローソク足が跳ね返りやすい」という特徴があると言われています。それを生かして取引ルールにするということは、跳ね返ることを前提に取引をするわけですから、その75SMAを抜けてしまったら損切り、という点も抑えておきましょう。
具体的な取引方法ですが、まず75SMAの向きでトレンドを判断します。右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンド、角度がなくてどちらかわかりにくい時は、トレンドのない「レンジ相場」ということになります。
そして、75SMAが右肩上がり、つまり上昇トレンドにある時に、ローソク足が75SMAの上にある場合は、ローソク足が75SMAまで落ちてくるポイントが買いのタイミングということになります。そのまま目論見どおり75SMAで跳ね返れば利益が出ますが、75SMAを抜けてローソク足が下に行ってしまったら残念ながら損切りです。
チャートで言うとこの赤い丸の部分が「買いのタイミング」ということですね。
また、75SMAが下向き、つまり下降トレンドにある時に、ローソク足が75SMAの下にある場合は、ローソク足が75SMAまで上がってきて跳ね返りそうなポイントが売りのタイミングということになります。これも突き抜けてしまったら損切りですね。
75SMAに角度がなくて横ばいの時、つまりレンジ相場ではトレードしません。上下どちらかに抜けてトレンドが発生することを待つのが基本です。
自分がトレードしたいとき、時間があるときがトレードするべきポイントではありません。自分の都合を基準にしたら負けます。
売りも買いもポイントまで待つ、あるいは自分が決めたルールに従う。それがトレードの基本です。トレードできる時間ができたらその間にチャンスがあれば取引する、チャンスがなければ取引せずにパソコンを閉じる。FXはそうした我慢がなければ負けてしまうのです。