FXの注文方法は株式取引に比べて多様です。株式取引では「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」が基本ですが、FXではこれに加えて「IFD注文」「OCO注文」「IFO注文」があります。
ここでは基本的な注文方法といえる「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3つについて説明していきます。
最も基本的なのは価格を決めずにその時点の実勢レートで売買を行う「成行注文」です。「今すぐ買いたい」「すぐに売りたい」ときに適しています。
たとえば、米ドル/日本円のBIDレートが100.00円、ASKレートが100.02円なら、100.00円で売り、100.02円で買うことができます。
「迅速な注文ができる」こと、その時点のレートで「確実に約定すること」がメリットです。
一方、デメリットは約定後に取引レートがわかる点です。多くの場合、注文時のレートで約定しますが、約定するまでの一瞬の間にレートが変動することも少なくありません。相場が乱高下する局面では、予想外に高い(もしくは低い)レートで約定する可能性もあります。
「指値注文」は、取引価格を指定する注文方法です。買い注文は、「現在値より安い価格」、売り注文は「現在値より高い価格」で注文するのが基本です。
つまり、現在より有利なレートを指定して、その価格(指値)になったら自動的に注文が執行される方法です。指値にならなければ執行されません。
自分の売買したい価格で取引できるのはメリットですが、指値に到達しなければ、注文が執行されないので、すぐに約定させたい場合には向きません。
「逆指値注文」は、文字どおり指値注文の「逆」の注文方法です。指値注文は、現在値より有利なレートで注文する方法ですが、「逆指値注文」はあえて「高く買う」「安く売る」ための注文方法です。わざわざ不利な条件で注文するわけです。
たとえば、米ドル/日本円で、1米ドル=100.00円のときに米ドルを買ったとします。その後、円高が進行し1米ドル=99.00円になってしまいました。この場合、為替が変動した1円分の差損が出ています。このあと米ドル/日本円は上昇して利益が出るかもしれませんが、下落が続けば損失は拡大します。このとき、98.50円までは我慢するが、それ以上に損失を拡大するのは防ぎたいとき、逆指値注文を使うのです。
ストップ注文と呼ばれるように、おもに損失の拡大をストップするために使われる注文方法です。
参考になさってください。
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